一人のサラリーマンが仕事を終えて帰路についていた。ビルの下を通った時事件は起きた。

「わっ!」
彼のもとに何かが落ちてきた。落ちてきたものを見ると彼は驚愕してひどく震えた。

「なんじゃこりゃああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
彼の目に留まったのはバラバラに切断された遺体だった。遺体は細かく切り刻まれ、頭部・胴体・手足全てが細かく切断されていた。

事件を受けサニーは遺体の状況を調べると不思議なことに指紋は何一つ残されていなかった。しかしながら全身を強く殴られた跡があることとビル内に血の跡がないことから犯人は別の場所で被害者を殺害した後遺体を細かく切断してカバンか袋に詰めて現場のビルに向かい、屋上から切断した遺体を地上にばら撒いた可能性が高いと推理した。指紋などが残らないよう軍手か手袋を着用して犯行に及び、証拠が残らないよう時折変えながら犯行を遂行したとみた。

サニーは大きいカバンや袋を持った人物を見てないか聞き込みを行うが、現場のビル内外は人通りが少なく捜査は困難を極めた。

そんなある日、サニーのもとに一人の青年が現れた。
「俺はニック、いいもの見せてやるからついてきて。」
ニックと名乗る男はサニーに呼びかけた。不審に感じながらもサニーは彼に同行すると手袋を着用しているのを確認した。

(もしかして・・・)
サニーは半信半疑でニックを見た。

程なくして二人は無人の倉庫に入った。するとニックは狂気の笑みを浮かべながらこう言った。

「さて、いいもの見せてやろう。」
ニックはそう言うと刃物を手に襲い掛かってきた。サニーはマシンガンで威嚇するとニックは驚いて刃物を床に落とした。ニックが怯んだ隙にサニーは彼に詰め寄った。

「やっぱりそうなのね。」
サニーはニックに問いかけた。

「何のことかな?俺はただ貴様を切り刻もうとしただけなのにそれがどうかしたのか?」
ニックははぐらかす。

「切り刻むっていう思想が犯行のカギよ!殺すに飽き足らず細かく切り刻んで通行人に見せつけるなんてよくそんな真似できるわね!!」
サニーはさらに問いかけた。するとニックは重い口を開いた。

「ああそうだよ。俺は憎き地球人を殺してバラバラに切り刻んで無差別に見せつけていずれは地球人全員殺るつもりだったのさ!ホット人として誇りに感じるよ!」
ニックは地球人を殺害する目的で犯行に及んだことを認めた。

「反地教育は終わったんじゃないの?」
サニーは驚いた。そんなサニーにニックはさらに続けた。

「終わっただと?そんなの王様が簡単に宣言するわけないだろ!王様は自分も道連れになるのが嫌で中立する演技をした、ただそれだけのことだ!!だから俺は地球人のふりをしてホットのために地球人を惨殺したんだよ!」
ホット王の本性に打ちひしがれるサニー。

「次はお前の番だ!!」
ニックはそう言うと怪物化してサニーに襲い掛かった。サニーは攻撃を仕掛けるとニックは周囲の通行人を捕まえるとその場で握り潰した。

「どうだ!貧弱な地球人が握り潰されて血に染まるの実にいい気味だ!!」
ニックは高笑いした。するとニックの残虐性にサニーは怒りに震えながら強烈な一撃を放った。
サニーはニックを圧倒し、大ダメージを受けたニックは元の姿に戻るとそのまま警察に逮捕されたのだった。

終わり

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